大津 いじめで中学生自殺から12年 学校で命の大切さ考える集会

平成23年に大津市で中学2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺してから、11日で12年となりました。生徒が通っていた中学校では命の大切さを考える集会が開かれました。

12年前の平成23年10月11日、大津市の中学2年生の男子生徒が同級生からのいじめを苦に自殺し、これをきっかけに「いじめ防止対策推進法」が成立しました。

生徒が通っていた中学校では、毎年、この日にあわせて命の大切さを考える集会を開いていて、ことしは4年ぶりに体育館に全校生徒およそ760人を集めて行いました。

集会では、はじめに、それぞれの学年の代表の生徒が命について考えたことを発表し、「自分の命を大切に生きていきたい」などと述べました。

続いて、校長が「皆さんは家族や仲間にとってかけがえのない命です。つらいことがあったら、家族や仲間、先生に相談してください」と呼びかけたあと、全員で1分間の黙とうをささげました。

そして、おととし生徒たち自身が作詞した命について考える歌を全校生徒で歌い、命や生きることへの思いを新たにしていました。

中学校の校長は「この学校の生徒がみずから命を絶ったことについては、決して忘れてはいけない。二度とこの悲しい出来事を繰り返してはならないと強く決意するとともに、生徒たちに命の大切さを考えてもらう機会にしたい」と話していました。