ラグビーW杯 フランス デュポン主将が全体練習に合流

ラグビーワールドカップフランス大会、悲願の初優勝を目指す開催国のフランスは、1次リーグの試合で顔の骨を折って手術をしたキャプテンのアントワーヌ・デュポン選手が順調な回復を見せ、南アフリカとの準々決勝を前に全体練習に合流しました。

世界ランキング2位のフランスは、1次リーグ、プールAを4戦全勝で1位通過し、日本時間の16日、準々決勝でプールBを2位で通過した前回大会の優勝チームで世界3位の南アフリカと対戦します。

2021年の世界最優秀選手で、キャプテンでスクラムハーフのデュポン選手は、日本時間の先月22日に行われた1次リーグのナミビア戦で相手のタックルを受けて顔の骨を折り、トゥールーズ市内の病院で手術を受けました。

その後、医師からの練習参加の許可を受けて現地時間の9日にチームの全体練習に復帰し、10日、報道陣に公開された練習でもスクラムハーフの背番号「9」のビブスを着て、主力組に入って精力的に汗を流しました。

デュポン選手はパスやダッシュを繰り返したあと、実戦形式でチームメートに指示を出すなど、けがの影響を感じさせない動きで順調な回復ぶりを見せていました。

練習後の会見で、攻撃面を担当するローラン・ラビ コーチは「デュポン選手の練習復帰は私もうれしいし、みんなもすごく喜んでいる。彼は一度、顔を保護するマスクを着けて練習したが、視野が狭くなったり声が聞こえにくくなったりするので、実際に試合で着用するかはわからない。フィジカル面の問題は全くなく、試合に臨む準備はできている」と説明しました。