ロシア 国連人権理事会の理事国に立候補も落選

世界各国の人権問題への対応を協議する国連人権理事会の理事国を決める選挙がアメリカ・ニューヨークの国連本部で行われ、ウクライナへの軍事侵攻で資格を停止されたロシアが立候補しましたが、国連加盟国による投票の結果、落選しました。

スイスのジュネーブにある国連人権理事会は、世界各国で深刻な人権侵害が起きたときに対応を協議する機関で、47の理事国で構成されています。

ロシアはウクライナへの軍事侵攻後、2022年4月に国連総会で採択された決議で、人権理事会の理事国としての資格が停止されました。

その後、ロシアは2024年からの3年間の理事国を決める選挙に立候補していたことが、9月に明らかになりました。

ニューヨークの国連本部で10日、国連加盟国による投票が行われ、日本や中国、それにキューバなどが理事国に選ばれましたが、ロシアは落選しました。

投票に先立ち、国際的な人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻と、中国による新疆ウイグル自治区の人権状況をあげて、「ロシアと中国は理事国にふさわしくなく選出されるべきではない」と表明していました。