東証 プライム市場から新たに177社がスタンダード市場に移行

東京証券取引所は、去年4月に市場を再編した際に最上位のプライム市場の上場基準を厳しくしましたが、新たに177社が今月中にプライム市場からスタンダード市場に移行することになりました。

東京証券取引所は、最上位のプライム市場に競争力や成長性の高い企業を集めて国内外から投資を呼び込むため、去年4月に市場を再編した際に、流通する株式の時価総額を100億円以上とするなど上場維持の基準を厳しくしました。

これを受けて338社が旧東証1部の市場からスタンダード市場に移りましたが、今月20日には基準を満たしていない企業を中心に新たに177社がプライム市場からスタンダード市場に移行することになりました。

これでプライム市場に上場する企業は、旧東証1部より2割程度少ない1600社余りとなります。

一方、基準を満たさずにプライム市場にとどまる企業は115社あるということです。

プライム市場に上場する企業の課題について、大和総研の神尾篤史主任研究員は「プライム市場に残る企業には、まず、安定的に上場維持基準を超えていくことが求められる。それだけでなく資本効率や成長を追い求め、プライム市場のコンセプトに合った企業になっていくことが必要になると思う」と話しています。