山手線内の防犯カメラ 指令室などからも映像を即時確認へ

山手線の車両に設置されている防犯カメラについて、JR東日本はトラブルなどへの対応を強化するため、指令室など車両の外からでも映像を即時に確認できる機能の追加を決めました。乗客のプライバシー保護のため、映像を確認できるのは、非常通話装置が作動した時に限定するということです。

JR東日本は、電車内での事件やトラブルを防ぐため車両への防犯カメラの設置を進めていて、新幹線と首都圏の在来線では合わせて1万両近い全車両で設置を終えています。

ただ、在来線では、防犯カメラの映像を即時に確認できるのは一部の乗務員室からだけで、今回、対応を強化するため山手線に、車両の外からでも可能にする機能を追加することを決めました。

映像を無線で伝送することで指令室などでも見ることが可能になり、万が一の場合に素早い対応につなげられるとしています。

今年度末までに山手線の1編成に試験導入し、その後、すべての編成に拡大する予定だということです。

一方、乗客のプライバシー保護のため、映像を確認できるのは非常通話装置が作動した時に限定したうえで、これまでどおり映像を見ることのできる社員も限定するということです。