木原防衛相 ”宇宙領域活用した情報収集能力など向上に注力”

木原防衛大臣は、東京の横田基地にある航空自衛隊の航空総隊司令部を視察し、複雑化する空からの脅威に対処するため、宇宙領域を活用した情報収集能力などの向上に力を入れていく考えを示しました。

木原防衛大臣は、10日、就任後初めて横田基地を訪れ、北朝鮮が発射を繰り返す弾道ミサイルへの対処を指揮する任務などを担う、航空自衛隊の航空総隊司令部を視察しました。

木原大臣は隊員に訓示し、「近年、航空機やミサイル技術の進展により、その脅威が多様化・複雑化・高度化する中、航空自衛隊の諸君が果たす役割は大変重くなっている」と激励しました。

視察の後、木原大臣は記者団に対し「複雑化・高度化する空からの脅威に対処するには、宇宙領域を活用した情報収集や通信などの機能のさらなる向上を図っていくことが極めて重要だ。こうした点も踏まえ航空自衛隊を『航空宇宙自衛隊』に改称し、名実ともに十分な宇宙作戦能力を備えた自衛隊を作っていきたい」と述べました。

また、陸海空の司令部を一元的に指揮する常設の「統合司令部」を来年度新設することについて「新たな体制で日米間の連携をいかに強化できるか、しっかりと議論を進めたい」と述べ、アメリカ軍とさらなる連携強化を図っていく考えを強調しました。