岸田首相 経済対策 “物価高対応にとどまらず将来の成長重視”

今月末をめどにまとめる新たな経済対策について、岸田総理大臣は、当面の物価高への対応にとどまらず、先端技術の開発や規制改革などを通じて、将来の経済成長につなげることも重視して検討していく考えを示しました。

政府は10日、総理大臣官邸で経済財政諮問会議を開き、今月末をめどにまとめる新たな経済対策の進捗(しんちょく)状況について意見が交わされました。

岸田総理大臣は「まずは足元の物価高から国民生活を守り、成長の成果を国民に適切に還元したい。活発な設備投資や賃上げによる経済の好循環が実現する歴史的転換の好機を逃さず、スタートダッシュを図っていく」と述べました。

そして「政策効果を最大化するとともに、明るい将来に向けて、国民へのメッセージ性の高いものにすることが肝要だ」と述べ、当面の物価高への対応にとどまらず、デジタル分野を含めた先端技術の開発や規制改革などを通じて、将来の経済成長につなげることも重視して検討していく考えを示しました。