北朝鮮 朝鮮労働党の創立記念日 大規模祝賀行事のもようを放送

北朝鮮は、朝鮮労働党の創立記念日の10日、大規模な祝賀行事のもようを国営テレビで放送するとともに、キム・ジョンウン(金正恩)総書記のロシア訪問を記念した切手を発行して業績をたたえました。

一方、今月中に断行すると予告している軍事偵察衛星の3回目の打ち上げは、これまでのところ行われておらず、タイミングを慎重に見極めているとみられます。

北朝鮮は、朝鮮労働党の創立から10日で78年となり、国営テレビは、首都ピョンヤン中心部の広場で9日夜から10日未明にかけて行われた大規模な祝賀行事のもようを午後に放送しました。

また、キム・ジョンウン総書記が先月、4年ぶりにロシア極東を訪問し、宇宙基地でプーチン大統領との首脳会談に臨んだことを記念した切手も発行され、業績をたたえています。

一方、北朝鮮が今月中に断行すると予告している軍事偵察衛星の3回目の打ち上げは、これまでのところ行われていません。

新設された国家航空宇宙技術総局は10日、初めてとなる論評を発表し「偵察衛星をはじめとする宇宙開発事業は、わが国の安全や利益、生存権を保証するために不可欠な戦略的選択だ」と強調しました。

キム総書記の動静報道は2週間近く途絶えており、12日のロ朝国交樹立75年や、ロシアのラブロフ外相の今月中の訪朝も控えて、衛星打ち上げのタイミングを慎重に見極めているとみられます。