阪急バス 運転手不足で大阪と兵庫の4路線を来月廃止

全国でバスの運転手が不足する中、大阪府や兵庫県を走る「阪急バス」の4つの路線が運転手不足を理由に来月5日で廃止されることになりました。

「阪急バス」の発表によりますと
廃止されるのは
▽兵庫県の宝塚駅と「大阪国際空港」を結ぶ「空港宝塚線」
▽兵庫県の阪急園田駅と、大阪 梅田を結ぶ「阪北線」の梅田系統
▽神戸市の三宮駅前と有馬温泉を結ぶ「三宮有馬線」
▽大阪府の阪急石橋北口や阪急豊中駅と、兵庫県の西宮北口を結ぶ「豊中西宮線」の4路線です。

運転手不足が主な要因で、採算が取れていないことや、鉄道や他社の路線バスなど代わりの移動手段があることも考慮した結果だということで、いずれも、来月5日を最後に路線を廃止し、これらの路線の33の停留所も廃止されるということです。

廃止される路線の定期券や回数券は、来月6日以降、窓口で払い戻しを受け付けるということで、阪急バスは「お客様にはご不便をおかけしますが、ご理解いただきますようお願い申し上げます」としています。

日本バス協会は、2030年にバスの運転手が3万6000人不足すると試算していて、大阪の富田林市などを走る「金剛バス」も、運転手不足などを理由にことし12月ですべての路線の廃止を決めるなど影響が徐々に広がっています。