9月の景気ウォッチャー調査 2か月連続前月下回る 物価上昇で

働く人に景気の実感を聞く先月の景気ウォッチャー調査は、物価上昇による家計の節約志向が強まっていることなどから、景気の現状を示す指数が2か月連続で前の月を下回りました。

内閣府は働く人たち2000人余りを対象に毎月、3か月前と比べた景気の実感を聞き、指数として公表しています。

先月の調査結果では、景気の現状を示す指数が49.9と、前の月を3.7ポイント下回り、2か月連続で低下しました。

内訳をみますと、家計と企業、雇用、いずれも低下しましたが、家計に関する指数の落ち込みが大きくなっています。

背景には物価上昇による節約志向の強まりがあると見られ、内閣府は「景気は緩やかな回復基調が続いているものの、一服感がみられる」としています。

調査の中では、北海道のコンビニから「物価高騰が収まらない中、客が価格を気にしながら購入している」という声が寄せられたほか、甲信越地方の都市型ホテルからは「6月と比べて県外からの客が2%ほど減った。新型コロナ明けの反動や、ガソリン代高騰の影響があったかもしれない」といった声が上がっていました。

また、2か月から3か月先の景気の先行きを示す指数は、前の月よりも1.9ポイント低い49.5と、こちらも2か月連続の低下となりました。