8月経常収支 7か月連続の黒字 エネルギー資源の輸入価格下落で

日本が海外との貿易や投資でどれだけ稼いだかを示すことし8月の経常収支は、7か月連続の黒字となりました。原油などエネルギー資源の輸入価格が下落したことなどが主な要因です。

財務省が10日発表した国際収支統計によりますと、ことし8月の日本の経常収支は、2兆2797億円の黒字でした。

経常収支の黒字は7か月連続で、黒字額は去年の同じ月より1兆6000億円余り増えました。

原油やLNG=液化天然ガスなどエネルギー資源の輸入価格が下落したことで、貿易収支の赤字幅が大幅に縮小したことが主な要因です。

日本企業が海外の子会社から受け取った配当や、債券の利子などの収支状況を示す「第一次所得収支」は、3兆6387億円の黒字で、黒字額は、去年の同じ月と比べ3173億円減りました。

このほか「旅行収支」は、日本を訪れる外国人観光客の増加で、2582億円の黒字となり、8月の黒字額としては比較可能な1996年以降で最も大きくなりました。