2028年ロス五輪 追加競技候補に野球・クリケットなど5競技提案

IOC=国際オリンピック委員会は、2028年に行われるロサンゼルスオリンピックの追加競技の候補として、野球・ソフトボール、クリケットなど5つの競技について大会組織委員会から提案を受けたと発表しました。

IOCは9日、5年後の2028年にアメリカのロサンゼルスで行われる、夏のオリンピックの追加競技の候補として5つの競技について大会組織委員会から提案を受けたと発表しました。

提案されたのは、野球・ソフトボール、クリケット、フラッグフットボール、ラクロス、スカッシュの5競技です。

これまで追加競技の候補に残っていたブレイキン、空手、モータースポーツ、キックボクシングの4競技は候補から外れることになりました。

東京大会で追加競技として実施された野球・ソフトボールは、日本がいずれも金メダルを獲得しています。

クリケットは採用されれば第2回大会以来128年ぶり、ラクロスは第4回大会以来120年ぶりで、フラッグフットボールとスカッシュは初めての実施となります。

大会組織委員会は「新たなアスリートを招き、多様なファン層を取り込むことで、デジタル空間における大会の存在感を拡大し、ほかにはない体験を提供するという使命をさらに拡大させる」としています。

この提案はIOCのプログラム委員会で審議されたあと、今月15日からインドで開かれる総会に提案され採決が行われます。

日本クリケット協会「扉が開かれること期待」

日本クリケット協会は「ロサンゼルス大会での追加競技に向けた動きを歓迎し期待する。オリンピックのような注目度の高い総合スポーツ大会に参加することで、より多くの人にクリケットの世界への扉が開かれることを期待している」とコメントしています。

日本スカッシュ協会「採用が一歩進んだことは大変喜ばしい」

日本スカッシュ協会は「ロサンゼルスオリンピックにスカッシュを含めるという大会組織委員会の決定を歓迎する。世界のスカッシュプレーヤーが待ち望んだオリンピックへの採用が、一歩進んだことは大変喜ばしく、今後ますますスカッシュ競技の発展のため努力したいと思う」とコメントしています。

日本フラッグフットボール協会「子どもたちの夢や希望に」

日本フラッグフットボール協会は「とても喜ばしいことで採択に期待しています。2020年度から教育現場で実施されていて2028年の大会となれば子どもたちにとって自分がオリンピック選手になれるかもしれないという夢や希望になるのではと期待しています」とコメントしています。