イスラエル軍は、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが7日、ロケット弾の発射やイスラエルへの大規模な越境攻撃を行った報復として9日もガザ地区に激しい空爆を行っています。
イスラエルメディアによりますと、これまでにイスラエル側で少なくとも900人が死亡し、およそ2400人がけがをしたということです。
一方、ガザ地区の保健当局は9日、イスラエル軍の攻撃によりこれまでに560人が死亡し、2900人以上がけがをしたとしていて、双方の死者はあわせて1400人以上にのぼっています。
イスラエル ガザ地区“完全包囲する”と圧力 死者1400人以上に
イスラム組織ハマスによる大規模な攻撃への報復作戦を進めるイスラエルは9日、ハマスが実効支配するパレスチナのガザ地区への空爆を続けるとともに「完全に包囲する」として圧力を強めています。さらにイスラエル軍は過去50年で最大規模の30万人の予備役を動員したと発表し、今後どこまで軍事作戦を拡大させるのかが焦点となっています。
イスラエルのガラント国防相は9日、「ガザ地区を完全に包囲する」としてイスラエルからガザ地区への電力の供給を止めるなどと発表しハマスに対する圧力をさらに強める構えです。
国連によるとガザ地区ではイスラエル軍の攻撃などにより12万人以上が自宅から避難していて、NHKの現地スタッフによると多くの人が避難している中心部の病院の周辺でも激しい空爆が続いているということです。
こうしたなかイスラエル軍は、2014年にガザ地区に大規模な地上部隊を侵攻させたときの5倍近くの30万人の予備役の動員を発表し、今後どこまで軍事作戦を拡大させるのかが焦点となっています。
《1からわかる!イスラエルとパレスチナ》
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