中国 習国家主席 米超党派議員団と会談 関係安定化に前向き

中国の習近平国家主席は、中国を訪れているアメリカ議会上院の民主党のトップ、シューマー院内総務ら超党派の議員団のメンバーとの会談でアメリカとの関係の安定化に前向きな姿勢を示しました。安全保障や経済の分野での対立が続く中、両国の首脳会談につながるのか、注目されます。

7日から中国を訪れているアメリカの与党・民主党の議会上院のトップ、シューマー院内総務ら超党派の上院議員6人は、9日、首都・北京で王毅外相と会談したのに続き、習近平国家主席と会談しました。

中国外務省によりますと、この中で習主席は「中国とアメリカの関係は世界で最も重要な2国間関係で、どうつきあっていくかが人類の未来と運命を決定づける」と述べ、両国の関係の重要性を強調しました。

その上で「新型コロナウイルスからの世界的な回復や気候変動への対応などには中国とアメリカの協力が必要だ」と述べ、アメリカとの関係の安定化に前向きな姿勢を示しました。

両国間で安全保障分野でのやりとりが滞り、半導体など先端技術をめぐる対立が続く中、習主席のこうした姿勢が11月、アメリカで行われるAPECの首脳会議に合わせたバイデン大統領との首脳会談の実現につながり、両国関係が安定化に向かうきっかけとなるのかが注目されます。