原油先物価格 先週末比一時5%超 大幅上昇 イスラエル情勢受け

パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃とそれに対するイスラエル軍の報復作戦を巡り、国際的な原油の先物価格は先週末に比べて一時、5%を超える大幅な上昇を記録しました。

国際的な原油価格の指標のひとつであるニューヨーク市場のWTIの先物価格は、9日、1バレル=87ドル台と先週末に比べて一時、5%を超えて大幅に値上がりしました。

これは、パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃と、それに対するイスラエル軍の報復作戦を巡り、中東地域での原油の供給に対して懸念が広がったためです。

市場関係者は「世界の石油供給の多くを占める中東で緊張が高まる恐れがあるとして、原油価格は一旦上昇した。イラン関与の疑いが伝えられる中で、今後は、世界有数の産油国であるサウジアラビアやUAEがどのような行動を取るかに注目が集まるだろう」と話しています。