“ロ軍 冬にかけ記録的回数の無人機攻撃か” ウクライナが警戒

ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍はイラン製の無人機を使った攻撃を強めていて、イギリス国防省は「イラン製の無人機がロシアの長距離攻撃作戦の中核をなしている」と指摘しています。ウクライナ側はこれから冬にかけて記録的な回数の無人機攻撃が行われる可能性があるとして警戒を強めています。

ウクライナ空軍のイグナト報道官は8日、ロシア軍がイラン製の自爆型の無人機を使った攻撃を仕掛け、先月だけで攻撃に使われた無人機は500機以上に上ったと明らかにしました。

前の冬の時期を含む6か月間に使われた無人機は1000機以上だということで、わずか1か月間でその半分に上る数が使われたことになります。

その上でイグナト報道官は、秋から冬にかけて記録的な数の無人機による攻撃が行われる可能性があるとして対策を急ぐ必要があるという認識を示しました。

また、イギリス国防省は9日、ウクライナへの軍事侵攻以降、ロシアとイランの連携が加速しているとし、イランからは自爆型の無人機や砲弾の支援が行われていると指摘しました。

特に無人機についてはロシアの施設でも製造が行われるなど協力関係が拡大しているとし「イラン製の無人機はロシアの長距離攻撃作戦の中核をなしている」と分析しています。

ロシア軍は去年、冬の時期にイラン製の無人機を使ってインフラ施設などへの攻撃を繰り返してウクライナは深刻な電力不足に陥っていて、ウクライナ側は警戒を強めています。