岸田首相 生成AI開発者向けの国際的指針など 秋にもG7で策定へ

急速に普及する生成AIをめぐって、岸田総理大臣は、京都市で開かれた国際会議で、リスクを軽減しながら恩恵を最大化するため、開発者が守るべき国際的な指針や行動規範を、この秋にも、G7=主要7か国として策定する考えを示しました。

岸田総理大臣は9日、京都市で開かれているインターネットの課題に関する国際会議に出席し、生成AIについて講演しました。

この中で岸田総理大臣は「生成AIは『インターネットに匹敵する技術革新』とも言われているが、偽の情報による社会の混乱など、経済社会を脅かすようなリスクや課題も指摘されている。推進と規制のバランスを図り、リスクを軽減しつつ、恩恵を最大化するために、人類の英知を結集することが重要だ」と述べました。

その上で、ことし5月のG7広島サミットでの議論を踏まえ、この秋にも開催される予定のG7首脳によるオンライン会議で、開発者向けの国際的な指針や行動規範を策定する考えを示しました。

また、岸田総理大臣は、10月末をめどにとりまとめる経済対策に、AIに関する項目を盛り込む考えを示し、「中小企業や医療分野へのAI導入の推進など、開発と利用の両面に強力に取り組みたい」と述べました。