“ロシア軍の自爆型無人機 先月500機以上”ウクライナ軍が警戒

ウクライナ軍はロシア軍が先月1か月間に500機以上に上る無人機を使って港湾施設や農業施設などへの攻撃を繰り返し、これから冬にかけて無人機による記録的な数の攻撃が行われる可能性があるとして警戒を強めています。

ウクライナでは南部ヘルソン州の知事が8日、ロシア軍による砲撃があり、高層の集合住宅など複数の建物が被害を受け、9か月の女の子を含む市民11人がけがをしたと明らかにしました。

ロシア軍は砲撃に加え、港湾施設や農業施設などを標的にした無人機による攻撃も繰り返し行っていて、ウクライナ空軍のイグナト報道官は8日、地元のメディアに対してロシア軍が攻撃に使った自爆型の無人機が、先月だけで500機以上に上ったと明らかにしました。

前の冬の時期を含む6か月間に使われた無人機は1000機以上だということで、ことしは先月の1か月間でその半数に上ることになります。

その上でイグナト報道官は、秋から冬にかけて記録的な数の無人機による攻撃が行われる可能性があるとして対策を急ぐ必要があるという認識を示しました。

ウクライナでは去年、10月以降に繰り返されたロシア軍による攻撃でインフラ施設が被害を受け、深刻な電力不足に陥っていて、本格的な冬の訪れを前に無人機やミサイルによる攻撃への警戒が強まっています。