ロッテ 谷保恵美さん レギュラーシーズン最後の場内アナウンス

プロ野球 ロッテで特徴のある伸びやかな声で33年間場内アナウンスを務め、今シーズンかぎりでの引退が決まっている谷保恵美さんが7日、レギュラーシーズン最後のアナウンスを終えました。

北海道出身の谷保さんは、1990年、当時の「ロッテオリオンズ」に球団職員として入社し、「オリオンズ」最後の年となった1991年から場内アナウンスを担当しました。

その年のオフに本拠地が千葉に移転して「千葉ロッテマリーンズ」となり、当初は2人で場内アナウンスを務めていたということですが、1994年のシーズンからは公式戦のアナウンスを1人で務めるようになり、昨シーズン、7月17日のソフトバンク戦で通算2000試合を達成しました。

選手紹介での「サブロ~」や「佐々木、ろ~き~」など特徴のある伸びやかなアナウンスはロッテファンだけでなく、広く野球ファンから人気を集めていました。

谷保さんは今シーズンかぎりでのアナウンス業務の引退を決めていて、7日、千葉市のZOZOマリンスタジアムで行われたオリックス戦でレギュラーシーズン最後の場内アナウンスに臨みました。

谷保さんはこれまでと変わらない伸びやかな声で先発出場選手の紹介などの業務をこなしていました。

試合はロッテが敗れたものの、最後には「レギュラーシーズン最後となりました。また今シーズン中にこの球場にいらしていただけることを願っております。今までありがとうございました」とクライマックスシリーズや日本シリーズでのホーム戦開催への期待を涙をこらえながらアナウンスし、最後の業務を終えました。

その後、谷保さんがスタッフに促されて放送室からグラウンドに移動すると、吉井監督などからサプライズで花束が手渡され、満員のファンで埋まったスタンドから「谷保」コールを受ける中、選手たちと笑顔で写真撮影をしていました。

谷保さんは「まずは無事終えられてほっとしています。サプライズではとてもいい思いをさせていただき、33年前の自分に『まじめに頑張ってたらいいことあるよ』と教えてあげたいです」と話していました。

谷保さんは今後、クライマックスシリーズや日本シリーズがZOZOマリンスタジアムで行われる場合アナウンスを担当する予定だということです。