岸田首相 酪農経営の基盤強化に向け 支援策まとめる考え

岸田総理大臣は7日、栃木県の牧場を視察し、ロシアによるウクライナ侵攻などの影響で飼料価格が高騰していることを踏まえ、来週、国内での生産拡大や乳製品の輸出促進など、酪農経営の基盤強化に向けた支援策をまとめる考えを示しました。

岸田総理大臣は7日午前、栃木県那須烏山市の牧場を視察し、その後、地元の酪農関係者と車座で意見を交わし、出席者からは「飼料価格の高騰で収支が非常に厳しい」といった意見が出されました。

また、午後には茨城県常陸大宮市を訪れ、花粉症対策の一環としても取り組んでいる、スギの人工林を伐採する作業を視察しました。

一連の視察のあと岸田総理大臣は記者団に対し「酪農経営の基盤強化に向けて、国産飼料の生産拡大を図る必要がある。また乳製品のさらなる輸出促進も支援していく」と述べ、来週、支援策をまとめる考えを明らかにしました。

また花粉症対策については「発生源対策に集中的に取り組む必要がある。スギの人工林の伐採・植え替えなどを重点的に実施する区域を今年度中に設定し、伐採面積を増加させる」と述べ、そうした施策も含めた花粉症対策の「初期集中対応パッケージ」を、来週、関係閣僚会議を開き、まとめることを明らかにしました。

そして、いずれも早急に実施するため、今月末をめどにとりまとめる経済対策に盛り込む考えを示しました。