札幌 ホタテふるまい消費拡大をPR 中国の輸入停止で

中国が日本産の水産物の輸入を停止する中、北海道産のホタテをふるまって消費拡大をPRしようという催しが札幌市で開かれています。

この催しは、中国による禁輸措置で行き場を失っている北海道産の海産物の消費拡大をPRしようと、札幌市の観光協会が企画しました。

会場となった札幌市豊平区にある「さっぽろ羊ヶ丘展望台」の広場では、オホーツク地方で取れた新鮮なホタテの炭火焼きが1つ300円で販売され、こうばしい匂いに誘われて家族連れなど大勢が訪れました。

先着50人には殻付きのホタテが無料でふるまわれ、訪れた人たちはふっくらと焼き上がった貝柱をおいしそうにほおばっていました。

神奈川県から夫婦で訪れた70代の男性は「甘くておいしくて、本当に来てよかったです。こういった形で消費を応援できるのはいいことだと思います」と話していました。

「さっぽろ羊ヶ丘展望台」の副支配人で札幌観光協会の事業課長を務める齋藤圭介さんは、「北海道産のホタテのおいしさを知ってもらい、今後、スーパーなどで手に取ってもらえたらありがたい」と話していました。

催しは9日まで開かれていて、先着50人を対象にしたホタテの無料提供はどの日も行われるということです。