トランプ前大統領 下院議長に自身に近い保守強硬派支持と表明

アメリカのトランプ前大統領は共和党内の対立で解任された議会下院の議長の後任選びについて、自身に近い保守強硬派の議員を支持すると表明し、議長の選出に向けてどのような影響を与えるのか注目されます。

アメリカ議会下院では多数派を占める共和党の内部対立で今月3日に議長が史上初めて解任される事態となり、後任選びに向けた動きが進んでいます。

共和党内ではこれまでに
▽下院でマッカーシー前議長を党ナンバー・ツーとして支えてきたスカリス院内総務と、
▽保守強硬派のジョーダン下院議員が立候補の意向を表明しました。

こうした中、今も共和党内に大きな影響力を持つトランプ前大統領は6日、自身のSNSで2人のうち、みずからに近いジョーダン議員を支持する考えを明らかにしました。

ジョーダン議員はウクライナ支援に反対の立場で、メキシコとの国境で、法的な手続きを経ずに入国を試みる人が急増している問題への対応を優先すべきだなどと主張しています。

また、現在、下院の司法委員長としてバイデン大統領が次男のハンター氏のビジネスに不正に関わっていたなどとされる疑惑を追及し、大統領の弾劾に向けた調査も主導しています。

共和党は議長の選出に向けた党内の調整を来週、本格化させる予定でトランプ氏の表明がどのような影響を与えるのか注目されます。