ラグビーW杯 フランス 首位で決勝トーナメント進出

ラグビーワールドカップフランス大会、1次リーグ、プールAの最終戦、フランス対イタリアはフランスが60対7で勝って、プール首位での決勝トーナメント進出を決めました。

プールAはすべての日程を終了し、フランスが首位で、ニュージーランドが2位で決勝トーナメント進出です。

地元フランスがイタリアを圧倒 首位通過決める

プールAは、すでにニュージーランドが決勝トーナメント進出を決めていて、7日はリヨンで、ここまで3戦全勝の世界ランキング2位のフランスと2勝1敗としている世界11位のイタリアが決勝トーナメント進出をかけて対戦しました。

フランスは試合開始早々の前半2分、細かくパスをつないで左に展開し最後はウイングのダミアン・プノ選手が先制トライを決めました。

このあと2つのトライを奪い、さらに38分にはモールで押し込んだあとキックパスを受けたプノ選手がこの試合2つ目のトライを決め、フランスが31対0と大きくリードして前半を終えました。

後半に入ってもフランスは、力強い突破に加え鮮やかなパス回しで4つのトライを奪い、60対7でイタリアに圧勝してトライ数によるボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得しました。

プールAはこれで全日程を終え、フランスが4戦全勝で勝ち点を18とし、ニュージーランドの勝ち点15を上回って首位での決勝トーナメント進出を決めました。ニュージーランドが2位での突破です。

【決勝トーナメントの組み合わせ(プールA終了時)】

両チームは上位8チームで争う決勝トーナメントの準々決勝で
▽フランスは日本時間16日にプールBの2位と
▽ニュージーランドは15日にプールBの1位と、それぞれ対戦します。

イタリア 初の決勝トーナメントならず

一方のイタリアは、タックル数でフランスを上回り粘り強いディフェンスを見せたほか、終盤にはパスと突進でトライ1つを返しましたが、優勝候補のフランスに圧倒され、初めての決勝トーナメント進出はなりませんでした。

ラグビービレッジでパブリックビューイング

パリ市中心部のコンコルド広場に設置されたファンゾーン、”ラグビービレッジ”ではフランス対イタリアのパブリックビューイングが行われ地元フランスを応援しようと大勢のファンが訪れ熱気に包まれました。

コンコルド広場に設置されたラグビービレッジには巨大なスクリーンが設置され、最大3万9000人が試合を観戦することができます。

会場にはビールや食べ物を販売するブースや、公式グッズを販売する店があるほか、中央に設置されたステージではイベントも開催され、試合開始の2時間前から多くの人が集まっていました。

パリに住んでいるフランス人の男性は「初めて来ましたが、とてもいい雰囲気で、今後もフランスとの試合の時は毎回来たいと思います」と話していました。

試合開始前、リヨンの試合会場でフランスの国歌斉唱が始まると、ラグビービレッジでも多くのファンが一緒に国歌を歌い、試合前から会場は熱気に包まれました。そして試合が始まるとフランスがトライを決めるたびにガッツポーズをしたりフランスの国旗を振ったりして大きな歓声を上げていました。

そしてフランスの勝利が決まった瞬間、ビールのコップを放り投げるなどして喜びを爆発させていました。

応援に来ていたフランス人の男性は「イタリアはいいチームだったが勝ててよかった。今回はフランスでの開催なのでフランスは勝たなければいけません。激しい戦いが続くと思いますが決勝まで言ってほしいです。行け!フランス!」と話していました。

公式グッズ販売店 過去最大規模

ラグビービレッジの中にある公式グッズの販売店はワールドラグビーの発表によると広さは1000平方メートルで、ワールドカップで実施されるオフィシャルショップでは過去最大規模だということです。各チームのレプリカジャージや、オフィシャルマッチボール、キーホルダーなどたくさんの商品が並んでいます。

店員に話を聞いたところ、1番人気があるのは、やはり地元フランスのグッズで、レプリカジャージはもちろんフランスのグッズなら何でも人気があるそうです。また、サポーターコレクションという、チームの名前などがデザインされたTシャツやマフラーが売れているそうです。

日本のグッズも人気があるようで取材した日は日本のレプリカジャージなどが売れ切れでした。

ショップにはウェブ・エリス・カップの大きなレプリカもあり、記念写真を撮影して楽しむ人たちの姿も見られました。