光るカタツムリ 80年ぶりに発見 中部大学などの研究グループ

愛知県にある中部大学などの研究グループがタイに生息するカタツムリ5種が光る性質を持っていることを発見しました。光るカタツムリが見つかるのは80年ぶりだということです。

光るカタツムリを発見したのは愛知県春日井市にある中部大学応用生物学部の大場裕一 教授とタイの大学による共同研究グループです。

グループの発表によりますと、カタツムリは世界でおよそ3万種が確認されていますが、そのうち光るのは80年前の1943年にシンガポールで見つかった種が唯一だと考えられてきました。

しかし、タイに生息するカタツムリを集めて調査したところ、新たに5種のカタツムリが光る性質を持つことがわかったということです。

このうち
▽「プファニア属」の4種は体が連続的に緑色に光り
▽「ヒカリマイマイ属」の1種は動いている時に口のあたりが緑色に点滅することが確認されたとしています。

大場教授は、ホタルなどの毒を持つ発光生物のまねをすることで、天敵から身を守っているのではないかとみています。

大場教授は「光るメカニズムとその役割を明らかにしていきたい。光る生物の遺伝子を解明して例えば、がん細胞を光らせることができれば、がん細胞の転移をモニタリングするという応用も期待できる」と話しています。