ジャニーズ事務所会見 司会者 “NGリスト手元にあった”

ジャニー喜多川氏の性加害をめぐって10月2日に開かれたジャニーズ事務所の会見で、会場で指名しないようにする記者をまとめた「NGリスト」が作成されていた問題について、会見の司会者が「NGリスト」が手元にあったことを認めたうえでリストはないものとして進行し、指名はリストにそって行っていないとするコメントを発表しました。

ジャニー喜多川氏の性加害の問題をめぐり、ジャニーズ事務所は今月2日、都内で記者会見を開き、300人近い報道陣が詰めかけました。

質疑応答は、「1社1問」のルールで、質問のある記者が手を挙げ、司会者が指名する形で行われましたが、会見の運営を担当したコンサルティング会社側が、指名しないようにする記者などの名前や顔写真をまとめた「NGリスト」を会場に持ち込んでいたことが明らかになっています。

これについて、司会を務めた松本和也氏が6日、コメントを発表しました。

この中で「NGリスト」が手元にあったと認め、会見の開始前にリストをスタッフから渡され、記者などが座っている場所を伝えられたなどとしています。

一方で、リストはないものとして進行し、指名はリストにそって行っていないとしていて、「厳しい質問をする方を避けようという思いは全くなかった。とにかく偏り無く、端的に進行していくという1点に仕事の目標を置いていた」などとしています。

また、会見中に「指名されないのはおかしい」などと発言した2人の記者については、それぞれの記者が指名されなくても大声で質問し、事務所側が答えたのを確認したため「1社1問」のルールにそって「2度と指名はしないことにした」と説明しました。