熊本の強豪 大津高サッカー部 いじめ問題受け 当面活動を自粛

強豪で知られる熊本県立大津高校サッカー部の男子部員が全裸で土下座をさせられるいじめが起きた問題を受けて、大津高校は6日夜、記者会見を開き、当面、サッカー部の活動を自粛することを明らかにしました。

熊本県立大津高校のサッカー部で去年1月、1年生だった男子部員が全国大会の応援のために宿泊した施設で先輩にあだ名をつけたとして謝罪を要求され、全裸で土下座をさせられて写真を撮られるいじめを受けました。

これを受けて、高校は6日夜、サッカー部の保護者会を開きました。

その後、学校側が記者会見を行い、高野寛美校長は「いじめを受けた生徒やご家族に大変つらい思いをさせて心よりおわびします」などと述べたうえで、当面、サッカー部の活動を自粛することを明らかにしました。

高校では今月29日に全国高校サッカー選手権の県大会初戦が予定されていますが、その日まで活動を自粛するかについては「様子を見ながら検討していく」としています。

また、サッカー部の平岡和徳総監督は「今回の件は私の不徳の致すところです。再発防止に誠心誠意努めていきたい」と述べました。

大津高校サッカー部は2年前の全国高校サッカー選手権で準優勝したほか、昨年度の大会でもベスト4になった強豪です。

一方、熊本県教育委員会は今回のいじめを「重大事態」として第三者委員会を設置して詳しく調べることにしています。