「アマゾン」ドライバー労災認定 “今後も個別に判断” 厚労相

ネット通販大手「アマゾン」の配達を行うフリーランスのドライバーが労災認定されたことについて、武見厚生労働大臣は、フリーランスでも働き方の実態によっては労災保険の対象になるとしたうえで、今後も同様の事案が起きた場合は個別に判断されるという認識を示しました。

「アマゾン」から荷物の配達を委託された会社と契約を結び、フリーランスとして配達を行っていた60代の男性ドライバーは、去年9月、配達中に階段で足を滑らせて腰の骨などを折るなどのケガを負い、9月、労働基準監督署から労災と認定されました。

これについて武見厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で「労働基準監督署ではフリーランスとして働いている人であっても、働き方の実態調査のうえ、労働者とみなした場合には労災保険の給付対象としている」と述べました。

そのうえで、今後も同様の事案が起きた場合は、労働基準監督署が個別に状況を判断することになるという認識を示しました。

また「労働者と判断された場合には日本年金機構に情報が提供されることになっており、この仕組みを活用して被用者保険の適用促進を図っていきたい」と述べ、対象となる事業所で働く人が労災に認定された場合には、厚生年金や健康保険への加入も促していく考えを示しました。