“トランプ氏 原潜の情報 豪ビジネスマンに伝えたか” 米ABC

アメリカのメディアは、トランプ前大統領が退任後、オーストラリアのビジネスマンに対して、アメリカの原子力潜水艦に関する機密情報を伝えた可能性があると報じました。
トランプ氏は機密文書の取り扱いをめぐって、すでに起訴されていて、情報管理に関する問題が再び浮上したとして、複数のメディアが大きく伝えています。

アメリカのABCテレビは5日、関係者の話として、トランプ前大統領が退任後のおととし4月、南部フロリダ州の自宅「マー・アー・ラゴ」でオーストラリアのビジネスマンと面会した際、アメリカの原子力潜水艦に関する機密情報を伝えた可能性があると報じました。

具体的には、原子力潜水艦が搭載しているとされる核弾頭の数や、ロシアの潜水艦に探知されずに接近できるとされる正確な距離についての情報だということです。

捜査当局はすでにこのビジネスマンから話を聴いたということです。

一方、トランプ氏の報道担当者は「トランプ氏は法律に従って行動している」と話しているとしています。

トランプ氏は最高機密を含む文書を不正に自宅で保管していたとして、ことし6月、起訴されています。

アメリカの複数のメディアは来年の大統領選挙への立候補を表明しているトランプ氏をめぐって、情報管理に関する問題が再び浮上したとして、大きく伝えています。