ターキッシュ エアラインズ 飛行ルートを外れ都心上空を飛行

先月、羽田空港を離陸した「ターキッシュ エアラインズ」の旅客機が、本来の飛行ルートを大きく外れ、東京タワーなど都心上空を飛んでいたことがわかりました。飛行ルートは都心の騒音被害を避けるために設定されていて、国土交通省は会社に対し、原因の調査と再発防止策の報告を求めています。

飛行ルートを大きく外れたのは、羽田空港発イスタンブール行きの「ターキッシュ エアラインズ」の旅客機です。

国土交通省によりますと、旅客機は先月22日午後10時半ごろ、羽田空港を離陸後、騒音被害を避けるため、速やかに旋回して東向きに飛び、東京湾の沿岸に向かうルートで飛行するはずでしたが、北向きに飛び続けたということです。

このため、本来は飛行しない東京 港区の麻布十番駅や東京タワー、新橋駅、中央区の築地場外市場や月島駅の上空を飛行しました。

その後、管制官が指示し、東京湾に出たものの、国土交通省が設置する東京 品川区西品川の騒音測定器では最大で83デシベル、地下鉄の車内ほどの音を記録しました。

夜間はこの付近の上空を飛行することがないため、通常、航空機の騒音は観測されないということです。

聞き取りに対し会社は「マニュアルから自動操縦への切り替えがうまくできず、ルートから外れてしまった」と説明しているということです。

国土交通省は会社に対し、原因の調査と再発防止策の報告を求めています。