米 住宅ローン金利上昇 1週間平均で7.49% 約23年ぶりの高水準

アメリカでは長期金利の上昇が続いている影響で、30年ものの住宅ローンの金利が上昇して、およそ23年ぶりの高い水準となり、住宅市場の冷え込みにつながることが懸念されています。

アメリカの政府系住宅金融機関、フレディマックが5日に発表した30年ものの住宅ローンの金利は、4日までの1週間の平均で7.49%でした。

これは前の週の平均と比べて0.18ポイント上昇し、2000年12月以来、およそ23年ぶりの高い水準となりました。

アメリカでは堅調な経済指標が相次いでいることに加えて、FRB=連邦準備制度理事会による金融引き締めが長期化するとの見方が広がっていることから、長期金利の上昇が続き、3日には一時、4.8%を超えました。

フレディマックのチーフエコノミスト、サム・カーター氏は、長期金利が上昇する中、インフレや労働市場の変化、FRBの今後の動きをめぐる不確実性など、さまざまな要因が住宅ローン金利を押し上げ、住宅を買う需要を後退させていると分析していて、アメリカの住宅市場の冷え込みにつながることが懸念されています。