ラグビーW杯 ニュージーランドの決勝トーナメント進出決定

ラグビーワールドカップフランス大会、プールAのニュージーランド対ウルグアイはニュージーランドが73対0で圧勝し、ボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得しました。これでニュージーランドは3勝1敗で勝ち点を15として、プールAの2位以内が確定し、決勝トーナメント進出を決めました。

ニュージーランドは開幕戦でフランスに敗れ、1次リーグで史上初めての黒星を喫したものの、その後は2連勝し、2勝1敗で勝ち点10とし、5日、リヨンでここまで1勝2敗のウルグアイと対戦しました。

ニュージーランドは立ち上がり、ウルグアイの気迫のこもった激しいプレーに苦しめられましたが、前半20分に、日本でもプレーしたこともあるフルバックのダミアン・マッケンジー選手のトライで先制しました。

このあと、ニュージーランドはマッケンジー選手のタッチライン際での技ありのパスからウイングのウィル・ジョーダン選手がトライを決めるなど3つのトライを加えて、前半は26対0とリードしました。

後半もマッケンジー選手がこの試合2つめのトライを決めたほか、ウイングのレスター・ファインガアヌク選手が3つのトライを決めるなど7つのトライを奪いました。

さらに、守ってもウルグアイに得点を許さず、ニュージーランドが73対0で圧勝し、トライ数によるボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得しました。

これでニュージーランドは3勝1敗で勝ち点は15となり、プールAで勝ち点13のフランスと勝ち点10のイタリアとの試合結果を待たず、2位以内が確定し、決勝トーナメント進出が決まりました。

プールAは最後の試合、フランス対イタリアは6日に行われ、決勝トーナメントに進むもう1チームが決まります。

この試合の最優秀選手に選ばれたダミアン・マッケンジー選手は「ウルグアイは一生懸命プレーをしてきて、先制するまで時間がかかりましたが、とても楽しい試合でした」と話しました。

決勝トーナメントに向け、「私たちが目指していたところまで来ることができました。これからの試合も楽しみです」と話していました。

ニュージーランドのロックのサミュエル・ホワイトロック選手がウルグアイとの試合に先発出場し、節目となる150キャップを獲得。ワールドカップで歴代最多となる23試合の出場を果たしました。

34歳のホワイトロック選手は身長2メートル2センチ、体重119キロのロックで、オールブラックスを代表する選手の1人です。

2011年のワールドカップから4大会連続の出場で、2015年大会では全試合に出場し、チームの2連覇に貢献しました。

前の試合で途中出場し、ワールドカップの出場試合数を最多に並ぶ22試合としたホワイトロック選手は5日、ウルグアイとの試合に先発出場しました。

そして、スクラムや密集で体を張ったプレーを見せ、後半23分に途中交代する際にはスタンドの観客が立ち上がって大きな拍手を送り、23試合目の出場をたたえました。

ワールドカップ23試合の出場は元ニュージーランドキャプテンのリッチー・マコウさん、元イングランドキャプテンのジェイソン・レオナルドさんを抜いて歴代最多です。

ホワイトロック選手は試合後「記録を達成することができて本当に素晴らしく、ありがたい経験になりました。家族が来てくれて幸せをわかちあいました」と喜びを語りました。

150キャップは歴代2位ですが、この記録の更新について聞かれると「これからは記録のことは考えず大会に集中したい」と話していました。