鈴木宗男参院議員“事務的ミスで届け出遅れた”ロシアから帰国

ロシアを訪問した日本維新の会の鈴木宗男参議院議員は5日に帰国し、馬場代表らと面会して事務的なミスで党側に必要な届け出が遅れたと説明しました。党執行部は、6日に役員会を開いて鈴木氏の処分について協議することにしています。

政府が渡航中止勧告を出しているロシアを訪れ、外務次官らと会談した日本維新の会の鈴木宗男参議院議員は5日に帰国し、馬場代表や藤田幹事長と面会しました。

この中で、馬場氏らは「党側に必要な事前の届け出がなかった」として、処分を検討する考えを伝えました。

これに対し、鈴木氏は「事務的なミスで党側への届け出が遅れたが、私に責任がある。党の判断がいかなるものになるのか待ちたい」と述べました。

このあと、鈴木氏は記者団に対し「私は隣国との向き合い方では信頼関係の醸成が必要だと考えており、いついかなる時でも国益の観点から行動する。ウクライナ情勢についてはロシア側に『停戦が一番だ』と伝えた。党からは『ロシアに行くことへの評価は言及しない』という話があり、当然だと思う」と述べました。

党執行部は6日に役員会を開いて鈴木氏の処分について協議することにしています。

維新 藤田幹事長 “役員会でさまざまな意見を聞く”

日本維新の会の藤田幹事長は、鈴木宗男参議院議員と面会したあと記者団に対し「馬場代表からは『ロシアに行くことやパイプを持つことの意義を全否定しないが、タイミングは相談してほしかった』と伝えた。鈴木氏は、手続き上、かしがあったことは認めていて、処分を受けると言っている。あす鈴木氏が出席しない形で役員会を開いてさまざまな意見を聞く」と述べました。