寺の土地売却装いうその登記申請の疑い 僧侶ら3人逮捕 大阪

大阪 阿倍野区の寺の僧侶ら3人が、寺が所有する大阪市内の土地を売却したように装いうその登記の申請を行ったとして逮捕されました。寺は当時、隣の敷地の特別養護老人ホームの建設をめぐって負債を抱えていたということで、警察は資産の差し押さえを逃れようとしたとみて詳しいいきさつを調べています。

逮捕されたのは、大阪 阿倍野区の宗教法人「正圓寺」の僧侶、辻見覚彦容疑者(56)と、大阪 平野区の自称会社役員、南野潤二容疑者(55)ら、3人です。

警察によりますと、5年前の2018年10月、寺が所有する大阪 西成区の土地を売却したように装いうその登記の申請を行ったとして、電磁的公正証書原本不実記録などの疑いが持たれています。

土地の登記簿では、もう1人の容疑者が顧問を務めていた不動産関連会社に所有権が移転したことになっていますが、警察が調べたところ、売買が行われた事実はなかったということです。

正圓寺は939年に創建された仏教寺院で、警察などによりますと、当時、隣の敷地に特別養護老人ホームを建設していましたが、資金繰りに行き詰まり、負債を抱えていたということです。

警察は資産の差し押さえを逃れようと、土地の所有権が移転したように装ったとみて詳しいいきさつを調べています。

3人の認否については明らかにしていません。