大リーグ 前田健太所属のツインズなど4チーム 地区シリーズへ

大リーグのプレーオフ、ワイルドカードシリーズは4日、前田健太投手が所属するツインズが菊池雄星投手が所属するブルージェイズに2対0で勝ち、2連勝でアメリカンリーグの地区シリーズ進出を決めました。

これ以外のワイルドカードシリーズもすべての対戦が2試合で終わり、レンジャーズ、ダイヤモンドバックス、フィリーズが地区シリーズ進出を決めました。

大リーグのプレーオフは合わせて12チームが出場しワイルドカードシリーズは、3試合の短期決戦で行われ先に2勝したチームが地区シリーズに進みます。

このうち、アメリカンリーグ中部地区優勝のツインズは第1戦で勝って地区シリーズ進出に王手をかけ、4日、本拠地のミネソタ州ミネアポリスでブルージェイズとの第2戦に臨みました。

ツインズは0対0で迎えた4回、ノーアウト一塁の場面でブルージェイズの2人目としてマウンドに上がった菊池投手から内野安打とフォアボールを選び満塁にチャンスを広げました。

そして、6番のコレア選手が菊池投手のスライダーをとらえ左中間へのタイムリーヒットとして1点を先制するとさらに、もう1点を加えて2対0とリードしました。

このあとツインズは投手リレーでブルージェイズの反撃を許さず2対0で逃げきり、2連勝でアメリカンリーグの地区シリーズ進出を決めました。前田投手はこのシリーズでは登板しませんでした。

ツインズは、7日から始まる地区シリーズでアメリカンリーグ西部地区優勝のアストロズと対戦します。

一方、敗れたブルージェイズの菊池投手は大リーグ5年目で初めてプレーオフに登板し1回と3分の2イニングを投げて打たれたヒットが3本、フォアボールが1つで、1失点でした。

前田健太「歴史を塗り替えられた」

ツインズの前田健太投手は、試合後に行われたシャンパンファイトの途中でインタビューに応じ「このシリーズで登板はなかったが、チームが勝つことができてとてもうれしい。ツインズはプレーオフで連敗が続いていたので歴史を塗り替えられたと思う。自分としてもこれまでたくさんプレーオフに出させてもらってシャンパンファイトもたくさんやらせてもらっているが、ワールドチャンピオンにはなれていないので、そこを目指して頑張りたい」と笑顔で話していました。

菊池雄星「強くなって帰ってきたい」

ブルージェイズの菊池雄星投手は試合後、大リーグのプレーオフ初登板で失点したことについて「悔しい。この悔しさを持ちながらオフシーズンで鍛えて、また強くなって帰ってきたい」と悔しさをにじませながらも前を向きました。

そして、今シーズンを振り返り「自信にしていい部分はたくさんあると思う。ただ、もっと高みを目指していかないと生き残れない世界だということも感じた」と決意を新たにしていました。

レンジャーズが地区シリーズに

大リーグのプレーオフ、ワイルドカードシリーズは4日、レンジャーズがレイズに7対1で勝ち、2連勝でアメリカンリーグの地区シリーズ進出を決めました。

アメリカンリーグのワイルドカードシリーズ、レイズ対レンジャーズの第2戦はレイズの本拠地、フロリダ州セントピーターズバーグで行われました。

第1戦を4対0で勝ったレンジャーズは4回、今シーズンホームラン39本を打ちプロ野球の巨人でもプレーしたガルシア選手のソロホームランなどで4点を先制し、5回と6回にも追加点をあげました。

先発のイバルディ投手は7回途中まで1失点の好投でレンジャーズが7対1で勝ち、ワイルドカードシリーズを2連勝で突破し、地区シリーズ進出を決めました。

レギュラーシーズン162試合で99勝をあげたレイズはプレーオフでは投打ともに力を出せませんでした。

レンジャーズは7日に始まる地区シリーズで藤浪晋太郎投手が所属し、東部地区で優勝したオリオールズと対戦します。

ダイヤモンドバックスとフィリーズが地区シリーズ進出

ナショナルリーグのワイルドカードシリーズは4日、2試合が行われ、このうちダイヤモンドバックスはブルワーズと相手の本拠地のミルウォーキーで対戦しました。

試合はダイヤモンドバックスが1点を追う6回、マーテイ選手の2点タイムリーで逆転し、さらにワイルドピッチとタイムリーでこの回4点を奪ってリードを広げました。

レギュラーシーズンで17勝をあげたギャレン投手が6回を2失点で抑え、ダイヤモンドバックスは5対2で勝って2連勝で地区シリーズ進出を決めました。

中部地区優勝のブルワーズは投手陣がふんばれず、2試合連続の逆転負けでプレーオフを終えました。

ダイヤモンドバックスは地区シリーズで西部地区優勝のドジャースと対戦します。

もう1試合のフィリーズ対マーリンズはフィリーズの本拠地、フィラデルフィアで行われました。

試合はフィリーズが3回、連続タイムリーで2点を先制し、4回にリアルミュート選手のソロホームラン、6回にはスコット選手の満塁ホームランでリードを広げました。投げては先発のノラ投手が7回まで投げてヒット3本、無失点と好投、この結果、フィリーズが7対1で勝ってワイルドカードシリーズを2連勝で突破しました。

マーリンズは2試合とも1点どまりと打線が振るいませんでした。

短期決戦のワイルドカードシリーズはすべての対戦が2試合で終わりました。

地区シリーズでフィリーズは今シーズン最高勝率をマークし東部地区で優勝したブレーブスと対戦します。

7日から始まる地区シリーズは5試合制で行われ、3勝したチームがリーグ優勝決定シリーズに進みます。