体操 世界選手権 女子団体決勝 日本は得点伸ばせず8位

ベルギーで開かれている体操の世界選手権は4日、女子団体の決勝が行われ日本は8位でした。

ベルギーのアントワープで開かれている体操の世界選手権は、大会5日目の4日、女子団体の決勝が行われ予選の上位8チームが出場しました。

決勝は4つの種目で各チーム3人が演技して得点の合計で争われます。

予選8位に入って来年のパリオリンピックの出場権を獲得した日本は、宮田笙子選手、岸里奈選手、畠田千愛選手、芦川うらら選手、深沢こころ選手の5人で臨みました。

最初の種目のゆかで、日本のエース、宮田選手が持ち味の表現力を生かしたダイナミックな演技を見せますが、最後の着地で大きく弾み、手をつくミスがあり、12.133と得点を伸ばせず大きく出遅れました。

続く跳馬では、16歳の初出場、岸選手が高難度の「ユルチェンコ2回ひねり」を決めると、3人目の宮田選手も安定した跳躍を見せました。

8位で迎えた最後の平均台では、芦川選手が抜群の空中感覚で難度の高い技をこなし、13.766をマークしましたが、日本は4種目の合計で157.496と得点を伸ばせず8位でした。

金メダルはアメリカで、メンタルヘルスの問題で東京オリンピック以降休養していた、シモーネ・バイルズ選手がこの大会で復帰し、活躍を見せるなど167.729で史上初の7連覇を果たしました。

銀メダルはブラジルで165.530、銅メダルはフランスで164.064でした。

深沢こころ “パリでは強い日本を見せたい”

4種目に出場したエースの宮田笙子選手は「最初のゆかではミスが出たが、残り3種目でしっかりと巻き返せたのでよかった」と振り返りました。

平均台のスペシャリスト、芦川うらら選手は「自分の出番まですごく時間があって調整も難しかった。緊張した部分があって思うような演技はできなかったが、大きなミスなくできた。種目別に向けて調整していきたい」と話していました。

初出場の16歳、岸里奈選手は「自分の失敗を自分でカバーできるように最後の種目まで気を抜かずにできたことはいい経験になった」と振り返っていました。

チーム最年長の深沢こころ選手は「去年の団体決勝のリベンジをしてやるという強い気持ちで挑んでやりきれたことがうれしかった。この1年しっかり調整して強い日本を見せていきたい」と来年のパリオリンピックに向けて意気込んでいました。

3種目でトップバッターを任された初出場の畠田千愛選手は「ノーミスの演技をしたかったが、いつもしないミスをしてしまい練習が足りなかったと思った。トップバッターとして流れを作りたかった」と悔しそうな表情で話していました。