ボクシング男子フェザー級 原田周大 パリ五輪内定

中国の杭州で行われているアジア大会のボクシング男子フェザー級で原田周大選手が決勝に進出して来年のパリオリンピックの出場権を獲得し、初めての代表に内定しました。

アジア大会のボクシングは、パリオリンピックの予選を兼ねていて、男子は決勝に進出すれば出場権を得られます。

男子フェザー級には、22歳の原田選手が出場し、9月26日の1回戦から3試合連続で判定勝ちを収めて準決勝に進出していました。

そして、4日の準決勝でタイの選手に3対2で判定勝ちして決勝進出を決め、来年のパリオリンピックの出場権を獲得して、初めてのオリンピックの代表に内定しました。

日本選手で、パリオリンピックのボクシングの代表に内定したのはライトミドル級の岡澤セオン選手に続いて2人目です。

また、3日に2大会連続の代表内定を決めた岡澤選手は、4日の決勝で台湾の選手と対戦する予定でしたが不戦勝となり、金メダルを獲得しました。

日本選手がアジア大会のボクシングで金メダルを獲得するのは1994年の広島大会以来、29年ぶりです。

原田周大選手とは

男子フェザー級の原田周大選手は北九州市出身の22歳。

プロボクシングの元世界チャンピオン、山中慎介さんがOBにいる専修大学の4年生で、試合を通して粘り強く打ち続ける左のジャブが持ち味です。

中学1年生の時に、兄の影響を受けて地元のジムでボクシングを始め、高校時代には国民体育大会で準優勝するなど、全国大会でも実績を残してきました。

そして、大学進学後のおととしは、バンタム級で臨んだ全日本選手権で初優勝し、去年の大会では階級を上げたフェザー級でも優勝していました。

アジア大会に向けては、「しっかり準備してきたので、自信を持ってオリンピックの出場権とメダルを持ち帰れるように頑張りたい」と意気込みを示していました。