クレジットカード不正利用 被害防止を呼びかけ 警視庁

クレジットカードの不正利用による被害額が過去最悪となる中、警視庁は4日東京都内で被害防止を呼びかけました。

日本クレジット協会によりますと、去年1年間のクレジットカードの不正利用による被害額は、おととしより100億円余り増えて436億7000万円となり、統計を取り始めた1997年以降で最も多くなりました。

さらに、ことしは去年を上回るペースで被害が確認されているということです。

こうした状況を受けて、警視庁は4日、東京 文京区の東京ドームで、プロ野球の試合を前に訪れた人たちに被害防止を呼びかけました。

警察官たちは「世界中の犯罪者があなたのクレジットカードを狙っている」などと書かれたチラシを配りながら「不正利用に気をつけてください」と呼びかけていました。

また、球場内の大型ビジョンに警視庁が製作した俳優の松平健さんが不正利用の手口を紹介する映像を流して被害防止を呼びかけました。

警視庁犯罪収益対策課の田村高次課長は「インターネット通販やキャッシュレス決済の利用増加に伴ってカード犯罪も増えている。カードの管理を徹底してほしい」と話していました。