“フランス料理にわさびを”食材研究家が農場視察 長野 安曇野

長野県産の食材の輸出拡大につなげようと、県が招いたフランス人の食材研究家が安曇野市のわさび農場を3日訪れ、フランス料理にわさびを採り入れる可能性を探りました。

安曇野市のわさび農場を訪れたのは、パリ・サクレー大学の教授で、食材の科学的な分析やそれを生かした調理法の研究で知られるラファエル・オーモン氏です。

オーモン氏の分析結果は、フランスの多くのシェフに支持されているということで、県は輸出拡大を目指している県産のわさびやみそ、それに寒天などを分析してもらおうとオーモン氏を招きました。

わさび農場を訪れたオーモン氏は、案内役の男性から豊富な湧き水を利用して平地で栽培していることや、農業用ハウスの活用で1年中収穫ができることなどを説明されました。

そして、実際にわさびを引き抜き、その場ですりおろして試食すると、「思ったより辛くないです」と感想を話していました。

オーモン氏は「マスタードや西洋わさびの代わりに日本のわさびを使うなど、フランス料理の新たなレシピを作り出せる可能性を感じています」と話していました。

県は今後、オーモン氏の分析結果も生かしながら県産の食材をフランスのシェフにPRし、輸出の拡大などにつなげたいとしています。