秋田 美郷町 作業小屋にクマ3頭入り込む 駆除できず監視続ける

4日朝、秋田県美郷町の中心部にある畳をつくる作業小屋の中に3頭のクマが入り込みました。日没までに駆除することができなかったため、警察は小屋の戸を閉めて引き続き監視を続けることにしています。

警察によりますと、4日午前7時半ごろ、秋田県美郷町土崎で体長1メートルほどのクマ1頭と体長50センチほどのクマ2頭の親子と見られるクマ合わせて3頭が畳をつくる作業小屋に入り込むのをパトロール中の町の職員が目撃しました。

県の職員や警察が駆けつけたところ、3頭のクマが作業小屋の中にいるのが確認されたということです。

その後、花火を鳴らすなどしてクマを小屋から追い出し、猟友会のハンターが駆除することにしていましたが、10時間たってもクマは小屋から出てこなかったということです。

警察は、日没となったため5日の朝まで作業小屋の戸を閉めてクマを閉じ込めたうえで引き続き監視を続け、5日、夜が明けてから駆除する方針です。

現場は、美郷町役場から東に300メートルほどの町の中心部で住宅や田んぼなどが点在する場所です。

現場から100メートルほど離れたところにある認定こども園は、安全が確認されるまで園児の登園を中止することにし、現場から1キロほど離れた千畑小学校はスクールバスの利用や保護者による車での送迎で登下校を行い、安全を確保したうえで、通常どおりに授業を行うということです。