岡山地裁 法廷内の音声をSNSで配信の疑い 大学生を書類送検

岡山地方裁判所でことし7月に行われた刑事裁判で、法廷内のやりとりの音声をSNS上で配信したとして、横浜市の男子大学生が偽計業務妨害の疑いで書類送検されました。大学生は法廷にいた被告の知人で「裁判所に来られない人も内容を知ることができておもしろいと思った」などと話しているということです。

書類送検されたのは、横浜市に住む20歳の男子大学生です。

警察によりますと、大学生は、ことし7月、岡山地方裁判所で行われた詐欺などの罪に問われた被告の裁判で、傍聴席にスマートフォンを持ち込み、およそ1時間にわたって法廷内のやりとりの音声をSNS上でライブ配信し、裁判所の業務を妨害した疑いが持たれています。

大学生は法廷にいた被告と共通の趣味を通した知り合いで、任意の事情聴取に対して容疑を認め「SNSで中継すれば裁判所に迷惑がかかると思ったが、裁判所に来られない人も内容を知ることができておもしろいと思った」などと話しているということです。

この刑事裁判をめぐっては、ことし8月に判決が言い渡されましたが、裁判所は再発防止のため傍聴する人の手荷物を法廷前で検査し、スマートフォンなどの電源をあらかじめ切って封筒に入れさせるなど異例の対応を取りました。