国際

ロシア ニュース番組中に反戦訴えた元職員に判決 禁錮8年6か月

ロシア国営テレビのニュース番組の放送中にスタジオに入ってウクライナ侵攻への反対を訴え注目された国営テレビの元職員に対し、モスクワの裁判所は、軍の活動についてうその情報を拡散したとする罪で禁錮8年6か月の判決を言い渡しました。

ロシア国営の「第1チャンネル」に勤務していたマリーナ・オフシャンニコワ氏は、ウクライナへの軍事侵攻が始まった直後の去年3月、ニュース番組の放送中にスタジオに入り、「戦争反対」と書いた紙を掲げて軍事侵攻を批判し注目されました。

その後も反戦を訴える活動を続けたオフシャンニコワ氏は、軍の活動について、うその情報を拡散したとして起訴され、自宅軟禁となっていましたが、去年10月、家族とともにロシアを離れたことが明らかにされました。

オフシャンニコワ氏は、SNSを通じて無罪を主張する声明を出していましたが、モスクワの裁判所は4日、禁錮8年6か月の判決を言い渡しました。

オフシャンニコワ氏はことし2月、滞在先のパリで会見し、「終わりが見えない戦闘が続き、ロシアの犯罪行為はどんどん残忍で攻撃的になっている。この戦争がウクライナの完全なる勝利で終わらないと、ロシアの未来もない」と述べるなど、国際社会が結束してウクライナを支援するよう呼びかけています。

フランス外務省「判決を強く非難する」

オフシャンニコワ氏が現在、滞在しているフランスの外務省は4日、声明を出しました。

声明では「判決を強く非難する」とした上で「オフシャンニコワ氏は、ロシアで放送されたニュースの中で、ウクライナに対する侵略戦争を勇気を持って非難した」としています。

そして「ロシア当局が、侵略戦争に批判的な声に対して行っている弾圧キャンペーンの激化を非常に懸念している。ロシアのプロパガンダは、ウクライナへの侵略戦争における武器そのものだ。国際人権法と報道の自由を尊重すべきだ」などとしています。

オフシャンニコワ氏は、先月29日ロシア国内の反戦活動を支援するためパリで開かれたフォーラムに参加するなどいまも活動を続けています。

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