東京電力が都内でホタテの消費拡大などを支援する催し

福島第一原発の処理水の放出後、中国が日本産の水産物の輸入を全面的に停止したことを受け、東京電力は3日から都内でホタテの消費拡大などを支援する催しを始めました。

この催しは、東京電力が3日からJR御徒町駅前の広場で開いていて、北海道産のホタテを使った海鮮焼きをはじめ、福島県産の水産物や日本酒などを販売しています。

福島第一原発にたまる処理水の海への放出後、中国が日本産の水産物の輸入を全面的に停止するなか、中国への輸出に依存していたホタテの消費拡大などを支援するのがねらいです。

殻付きのホタテを炭火で焼く「浜焼き」を売っているコーナーには、会社帰りの人などが詰めかけ、大粒のホタテをおいしそうに食べていました。

ホタテを食べた60代の男性は「肉厚で柔らかくてとてもおいしいです。ホタテを今後も食べて、少しでも漁業者への助けになればと思います」と話していました。

東京電力の吉田貴彦常務は「こうしたイベントを通じて、水産物の国内消費に役立ちたい」と話しています。

一方、東京電力は処理水の放出をめぐって、海外の禁輸措置への対応にかかった費用など賠償の受け付けを2日から始めていて、影響を受けた事業者への賠償を速やかに行う方針です。

このイベントは5日までで、4日は午後4時から9時まで、最終日は午後4時から8時まで開かれます。