タイ首都の大型商業施設で銃撃 2人死亡 14歳の少年の身柄確保

タイの首都バンコクの大型商業施設で3日、2人が死亡した銃撃事件があり、警察は、現場となった建物のなかで銃を持っていた14歳の少年の身柄を確保しました。タイの社会では、多くの外国人旅行者も訪れる首都中心部での銃撃事件に衝撃が広がっています。

タイの首都バンコク中心部の大型商業施設で、現地時間の3日午後4時半前、日本時間の午後6時半前、複数の発砲があり、建物の中にいた人が撃たれました。

現地の警察によりますと、この銃撃事件で中国人とミャンマー人の2人が死亡し、5人が重軽傷を負ったということです。

警察は建物内で銃を持っていた14歳の少年の身柄を確保し、今後詳しく調べることにしています。

事件のあった「サイアム・パラゴン」は、バンコク屈指の大型商業施設で、高級ブティックやレストラン、それに水族館もあり、日本人など多くの外国人旅行者も訪れる観光スポットとして知られていて、タイの社会では、首都中心部での銃撃事件に衝撃が広がっています。

タイでは、民間人が保有する銃は、2017年時点で1000万丁あまりと、東南アジア諸国の中で最も多いとされ、去年10月には、銃を持った元警察官の男が保育施設を襲撃し子ども24人を含む36人が死亡した事件が起きるなど銃を使った事件が相次いでいます。

このためタイでは、銃規制をめぐる議論もたびたび出ていますが、実効性のある対策は取られていないとも指摘されています。