「NISA」利用と関心合わせ8割近くに 若い世代の投資意識調査

個人投資家を対象にした優遇税制「NISA」が来年1月から拡充されるのを前に若い世代に投資への意識を聞く調査が行われ、NISAについて利用している人と関心がある人で合わせて8割近くに上ることが分かりました。

この調査は、国内の資産運用会社など3社が全国の20代から30代、6700人余りを対象に行い、3日都内で発表会を開きました。

それによりますと、老後の暮らしについて感じることを聞いたところ
▽「不安・心配」が最も多く36%
続いて
▽「想像がつかない、考えたことがない」が22%
▽「なんとかなる」が10%で
不安を抱いている人が多くなっています。

また、NISAの投資経験や関心について聞いたところ
▽「現在やっている」が35%
▽「経験はあるが、現在はやっていない」が8%
▽「経験はないが関心はある」が43%
▽「経験も関心もない」が12%で
利用している人と関心がある人で合わせて8割近くに上りました。

調査を行ったニッセイアセットマネジメントの磯井理紗さんは「物価高で支出が増え賃金も十分に上がらない中、節約だけでは生活をまかなえないという懸念が関心の高まりの背景にあるのではないか。NISAの拡充をきっかけに、資産運用の機運の広がりに期待したい」と話していました。