盆地の朝に広がる幻想的な「霧の海」 広島 三次

山々に囲まれた広島県三次市で3日朝、盆地全体が霧に覆われて海のようにみえる「霧の海」が広がりました。

中国山地などの山々に囲まれた三次市は江の川など3つの川が市の中心部で合流していて、秋になると川から発生する水蒸気が冷やされて大量の霧が発生します。

山の上から盆地全体を見下ろすと霧の合間から見える山々が海に浮かぶ島のように見えることから「霧の海」と呼ばれています。

標高491メートルの高谷山の展望台には毎年、この時期になると早朝から「霧の海」を見ようとする人たちが訪れています。

3日朝は午前6時すぎの日の出の時間帯になると、朝日に照らされてオレンジ色に波打つ「霧の海」が浮かび上がり、展望台に集まっていた人たちは眼下に広がる幻想的な風景をカメラに収めていました。

訪れた男性は「とてもきれいです。心が洗われ、きょう1日頑張れそうです」と話していました。

三次市の「霧の海」は早朝、晴れて冷え込むなどの条件が整った日に見ることができ、特に12月ごろまでが発生しやすいということです。