中国「恒大グループ」の株式売買を再開 香港証券取引所

経営危機に陥っている中国の不動産大手「恒大グループ」について、香港証券取引所は停止していた株式の売買を3日再開しました。恒大では創業者である会長が当局の強制措置の対象になるなど混乱が続いていて、経営の先行きへの懸念が強まっています。

「恒大グループ」の株式は、先月28日、創業者である許家印会長が当局の強制措置の対象になったことなどから、香港証券取引所が売買を停止していました。

そして2日、会社が「ほかに発表すべき内部情報はない」と公表したことを受けて、3日から取り引きを再開しました。

「恒大グループ」は政府の規制などによって経営危機に陥り、8月には債務の再編を進めるためとして、アメリカの裁判所に連邦破産法の適用を申請しましたが、再編に向けた協議は難航しています。

さらに会長に加え、元CEO=最高経営責任者らが当局に拘束されたと伝えられるなど混乱が続いていて、経営の先行きへの懸念が強まっています。