社会

熊本 大津高サッカー部でいじめ“全裸で土下座させられ撮影”

強豪で知られる熊本県立大津高校サッカー部の男子部員が、去年先輩から全裸で土下座をさせられ写真を撮られるいじめを受けていたことがわかりました。県教育委員会は「重大事態」として詳しく調べることにしています。

また、男子部員が保護者とともに取材に応じ「我慢の限界だった。学校の対応には納得していない」と述べ、学校側の対応についての調査を求めました。

熊本県教育委員会によりますと、去年1月、大津高校が全国高校サッカー選手権に出場した際、宿泊先で当時1年生の男子部員が先輩から呼び出され、先輩にあだ名をつけたとして謝罪を要求されたということです。

男子部員は服を脱ぐよう指示され、全裸で土下座をさせられたうえ写真を撮られたということです。

ことし7月に男子部員が担任に相談して発覚し、高校がほかの部員などに聞き取りを行っていじめがあった事実を把握したということです。

県教育委員会は今回のいじめを「重大事態」として第三者委員会を設置し、詳しい事実関係や学校の対応に問題がなかったかなどについて調べることにしています。

大津高校サッカー部はいじめがあった時に出場した全国大会で準優勝し、ことしも同じ大会でベスト4になった強豪校です。

大津高校の西野俊一郎副校長は「本人や保護者に対して多大な苦痛を生じさせたことは申し訳なく思う」と話しています。

一方、このいじめについて、学校側が把握したのはことし7月でしたが、県教育委員会に正式に報告したのは先月29日だったということです。

西野副校長は「正確な情報を報告しようと丁寧に事実関係を調べていたため県への報告が遅れてしまった」としています。

保護者に説明会 副校長「つらい思い きつい思いさせた」

説明会は3日午後6時半から開かれ、1年生から3年生の保護者およそ300人が参加しました。

高校によりますと、今後、第三者委員会で学校の対応が適切だったかなどについて調査することや、再発防止策について説明したということです。

保護者会のあと大津高校の西野俊一郎副校長は報道陣の取材に対して、「学校としても大変重く受け止めています。本人、それに保護者に非常につらい思い、きつい思いをさせてしまったことを大変、申し訳なく思っています。いじめのない学校作りにまい進していきたいと思います」と述べました。

その上で「保護者会では厳しいご意見があり、学校に対して『大丈夫なのか?』という雰囲気を感じました。信頼回復のためにしっかり取り組むと同時に保護者にもきちんと発信していきたい」と述べました。

男子部員 学校側の対応「納得していない」

男子部員は3日夜に保護者とともに報道陣の取材に応じ「ずっと悩んでいたが我慢の限界がきて、学校に居づらくなるのを覚悟で親に告白した」と話しました。

また、学校側の対応について「後回しで大ごとにならないようにという遅い対応で行動で示せておらず腹が立つ。納得していない」と話し、第三者委員会では学校側の対応も調査するよう求めました。

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