住宅ローン「フラット35」2か月連続で金利引き上げ

長期金利の上昇を背景に、長期固定型の住宅ローン「フラット35」の最も低い金利が今月から2か月連続で引き上げられました。

「フラット35」は、住宅金融支援機構が民間の金融機関と提携して取り扱う住宅ローンで、最長で35年間、金利が固定されます。

金利は金融機関によって異なりますが、住宅金融支援機構は、今月適用される金利について、返済期間が21年以上、35年以下で、借り入れる金額が購入額の90%以下の場合は、最も低い金利で年1.88%と、先月より0.08ポイント引き上げました。

引き上げは2か月連続です。

日銀がことし7月下旬に金融政策の運用を柔軟化したことで、長期金利の上昇が続いていることが背景にあります。

2日の債券市場で、長期金利はおよそ10年ぶりの高い水準にまで上昇していて、今後も住宅ローンの金利に影響する可能性があります。

すでに「フラット35」で住宅ローンを借りている人は、借り入れたときの金利で固定されているので負担が増えることはありません。

長期金利の上昇を背景に大手銀行の間でも、今月適用される住宅ローンの固定金利を引き上げる動きが相次いでいます。