横浜 障害者支援施設2か所で職員が暴力や暴言 市“虐待”認定

横浜市の社会福祉法人が運営する市内の2か所の障害者支援施設で職員による利用者への暴力や暴言があり、市が虐待にあたると認定していたことがわかりました。

虐待にあたる行為があったと認定されたのは、横浜市の社会福祉法人「同愛会」が運営する市内の知的障害者などの支援施設2か所です。

市によりますと、1つ目の施設では去年11月、利用者から暴力をふるわれた職員が取り押さえる際に首のあたりを手で押しつけたり、暴言をはいたりしたということです。

また2つ目の施設では、ことし8月、利用者の行動に腹を立てた職員が押し倒して馬乗りになり、複数回、ひざで利用者の背中をけったということです。

いずれのケースも利用者にけがはなかったということですが、市は虐待にあたると認定し、改善に向けた訪問指導などを行うことにしています。

このほかにも市内にある、この法人が運営する別の施設で利用者の数十万円分の現金がなくなったとして、法人が警察に被害届を出したということです。

同愛会は「利用者の皆さんに大変申し訳ない。組織として自己検証し、改善に努めたい」としています。