東京都 乗客乗せた自動運転バスを時速50キロで走行 期間限定で

バスなどの運転手不足が課題となる中、東京都は乗客を乗せた自動運転バスを法定速度の時速50キロで走行させる取り組みを始めました。

この取り組みは、自動運転の技術をいかして、運転手不足などの課題を解消しようと都が進めていて、2日から今月13日までの期間限定で行われます。

自動運転バスは、新宿駅西口を出発したあと、都庁第一本庁舎や第二本庁舎の前を通って、新宿駅西口に戻ることになっていて、通常のバスと同じルートを法定速度の時速50キロを上限に走行します。

安全性を考慮して乗車できるのは18の座席に限られていて、事前に専用サイトから予約をする必要があり、2日午前の最初の便の乗客は、車内のモニターに映るハンドルが自動で動く様子を撮影するなどしていました。

バスは、平日は午前10時から午後4時まで合わせて12便が走る予定で、都は、比較的交通量の多いエリアでスムーズな運行ができるかを確認するとともに、専用レーンに必要な幅員を調べるなどして今後のまちづくりの検討材料にしたい考えです。

バスを利用した60代の女性は「ハンドルが自動で動いているのを見て、未来が来たという感じがした。人手不足などの課題解決につながると思うので全国に広がってほしい」と話していました。